2012年11月11日日曜日

Smashing Pumpkins / Galapogos

 
Smashing Pumpkins / Galapagos


------ 歌詞 ------
Ain't it funny how we pretend we're still a child
Softly stolen under our blanket skies

And rescue me from me, and all that I believe
I won't deny the pain, I won't deny the change
And should I fall from grace here with you
Will you leave me too?

Carve out your heart for keeps in an old oak tree
And hold me for goodbyes and whispered lullabyes

And tell me I am still the man i'm supposed to be
I won't deny the pain, I won't deny the change
And should I fall from grace here with you
Will you leave me too? Will you leave me too?

Too late to turn back now, i'm running out of sound
And I am changing, changing
And if we died right now, this fool you love somehow
Is here with you

I won't deny the pain, I won't deny the change
And should I fall from grace here with you
Would you leave me too? Will you leave me too?
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------ 単語 ------
ain't : be動詞の否定形
pretend : 嘘の、偽の、架空の、装う、取り繕う、見せ掛ける、~の振りをする
softly : 穏やかに、そっと
stolen : stealの過去分詞、盗まれた
blanket : 毛布、一面を覆うもの、包括的な、全面的な、全体的な、無差別な
grace : 優雅さ、上品さ、礼儀正しさ、恩寵、神の愛、罪から開放された状態、美の女神
crave : 切望する、懇願する
crave out : より大きな全体から取り除く、骨身を惜しまぬ努力を経て確立するか作り出す
oak(oak tree) : 樫の木
goodbyes : 別れの挨拶、さよなら
lullaby : 子守唄
supposed : 仮定された、想定された
supposed to be : ~であると考えられている、~であるとされている、~であるはずだ
deny : 否定する、拒否する、拒絶する
run out : 使い果たす、使い尽くす、底を突く、売り切れる、時間切れになる、満期になる
somehow : どういうわけか、どうしたものか、どことなく、どうにかして、何とかして
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ガラパゴス(Galapagos)をもじった曲名。

leaveとかloveとか出てくるので、なんとなく恋愛に関する曲なのかなぁと安易に想像しがちですが、これは多分(私の勝手な想像ですが)、当時のThe Smashing Pumpkinsが過渡期となり、いろんな物が変わっていく様子を歌にしたものだと思います。

この曲は2枚組の最高傑作として知られる「メロンコリーそして終りのない悲しみ」の1枚目「dawn to dusk」の終盤に収録されている曲ですが、The Smashing Pupmkinsはこのアルバムの作成過程でバンドとして非常に変化(成長)し、爆発的なヒットを生み出しました。

その中で起きた葛藤、苦しみ、あるいは喜びといった様々な感情が渦巻き、また、ガレージサウンドからの大きな脱却…商業的に成功し、プロディースする側からもファンからも大きな驚きを期待された中での音作りにおける「もうあの頃みたいに好き勝手はできない」感、そういったものがBilly Corganを襲った事に対する歌詞なのだと思います。

そう考えると、「under our blanket skies」は「毛布の空の下で」ではなく、「俺たちの無差別な空の下で」とか「この一面の空の下で」とか言う方が、無常感が出てスマートなように思います。




I won't deny the pain, I won't deny the change
(俺は痛みを拒絶しない 俺は変化を拒絶しない)

これはそのまま「否定しない(キリッ」というよりは、「否定しないさ…ああ…否定なんてしないよ…」みたいなそんな感じでしょう。


「And should I fall from grace here with you Will you leave me too?」は「もしここでお前とともに落ちぶれたら、お前も俺を置き去りにしてしまうのか?」という訳になっています。これは、当時のシーンについていけなかった場合のことを行っているのではないでしょうか。きっとこのアルバムの制作過程で、「スマパンは変わっちまったよ(あいつらとはもうつるめねぇな)」みたいな周囲の変化があったと思います。(完全に妄想ですが)


「Carve out your heart for keeps in an old oak tree」のCrave outは、個人的には「骨身を惜しまぬ努力を経て確立するか作り出す」の意味を用いて解釈したい…つまり、「古ぼけた樫の木に(どうにかやって)君のハート(魂)を宿らせてさ、」というような意味にしたいという、最早翻訳ではなくてただの希望になって来ました…w のでこのへんで終わろうと思います。

90年台のオルタナシーンはものすごい動乱だったと聞きます。
変化の必要性を感じ、また求められ、創作に対するプロ意識や周囲からの期待と行った重圧を受けながら、今自分が奏でられる音を探す…そんな当時の風景が見えてくるようです。